フォアセールの試作品です。
キットについている帆の生地は、ポリエステル丸出しで、帆布らしくないので、古い綿のワイシャツを使うことにしました。
作ってみると、写真のように見事に変形してしまいました。この変形は、ミシン目を入れたときに出来ます。途中で外形を修正する必要があります。
フォアセールのやり直しです。
キットの布の上にワイシャツの生地を置いて、鉛筆で外形とミシン目を写します。
先ず、ミシン目のガイドラインに沿ってミシン目を入れます。
後で外形線が変形することを勘定に入れて、余分にミシンがけをします。

次に、外形線を改めて写しなおします。
外形線に沿って木工ボンドを水に溶いたものをはけ塗りし、完全に乾いたらカッターナイフで切り出します。

外形線に沿って全周を4ミリの幅で折り曲げ、薄めたボンドをつけてアイロンで癖付けします。
何とか、形になったようです。
中央の補強部分は、同じ生地からリボンを作ってボンドで貼り付けました。
次はメインセールです。
多めに入れたミシン目を、外形線のところまで解いて、裏糸をこちら側に引き出してから糸を切ります。
同様にして3枚のセールが出来上がりました。
メインセールのみ2面をマストとブームに編んで止めるため、正確に直角が出なくてはいけません。
図面に合わせてみると、見事に違っていました。
ブームに接するところを切って修正です。
何とか合いました。
マストを立てます。
マストは接着せず、ロープの張り具合で垂直を出します。
横方向は、写真の舷側の金具からマストへロープを張ります。
ロープは折り返した部分をミシン糸で縛って固定します。
マストの上部はアイボルトに固定します。
前方へはジブステイで張ります。
このジブステイの張り方でマストの前後方向の角度が決まります。
現状はやや後ろへ倒れ気味なので、メインセールが図面どうり直角とすると、ブームの後端部が下がり気味になってしまい、不細工なことになります。
ブームをマストに取り付ける前に、ブームにぶら下がる滑車を取り付けます。
ブームが下がりすぎるとこの滑車を使ったリギングがうまく組めません。
それが心配なので先にメインセールをつけることにします。
メインセールにロープを通す穴を開けます。
この部分は接着剤で固めてあるのでうまく穴が開きます。
ブームの金具に、糸で帆を縫い付けます。
糸の先は瞬間接着剤で固めると針のようになり、帆に開けた穴を通すのが楽に出来ます。
メインセールの縦側をマストの金具に縫い付けます。
ブームが下がらないように、ジブステイをいっぱいに張ります。
何とか納まったようです。
ブームを固定するリギングをセットします。
端末はクリートと呼ばれるロープ止めに巻きつけます。
余ったロープに水に溶いた接着剤を浸し、鉛筆に巻きつけます。
半渇きになったところで鉛筆から外します。
束ねてクリートの近くに置いて接着します。
ハックステーをはります。
バックステーは左右に合計6本あります。
ジブセールを取り付けます。
ジブステーにジブセールを取り付けます。
ジブセールには、あらかじめ必要なところにロープを取り付けておきます。
ジブセールの取り付け完了です。
マニュアルには何の説明もありませんが、多分これが「スピンナカーセール」を張る「スピンナカーブーム」だと思います。適当な位置に取り付けました。