リギング2

ラットラインを張ります。
出来るだけ細い糸と思いミシン糸を使いました。
毛羽処理をしていないので、薄めた木工ボンドを指につけてしごく様に付けました。
フトックシュラウドにもラットラインを張ります。
シュラウドが広がらないようにキャントハーピンも一応張りました。
ロアーマストの静索が完成です。
リギングの作業には、先の曲がったピンセットが大活躍します。狭い場所に結びつける際もこのピンセットが2本あれば結構うまく行きます。
ミズンロワーマストに巻いたロープ(ウールディング)の位置が、メインに比べて高すぎるのが気になり、修正しようとして、ボンドに水を含ませたとたん、パラリと解けてしまいました。
ボンドを柔らかくして、下にずらせないかと思ったのですが失敗。ロープを巻きなおしました。
トップマストにシュラウドを張ります。
ラニヤードに使う黒糸がなくなったので、付属の糸に黒のプラカラーで着色して使いました。

トップマストの静索が完成しました。
糸は実際に張る長さの2倍以上は準備した方が良いと思います。
余裕があればあるほど作業が楽です。
トゲルンマストのステイとバックステイを張ります。

バックステイはシュラウドの内側にある滑車に固定します。
ここで、リギングの進行のどのタイミングで、小物を取り付けたら良いのか迷っています。ふと錨が心配になりました。
キットには木の削り出しのストックが着いていました。
2ミリの板からストックを新たに作ります。
錨のシャンクをはさんで瞬間で固定。
裏に糊のついた0.1ミリの真鍮箔につや消し黒のプラカラーを塗ってストックに巻きつけます。
ミズンマストにハリヤードでロアヤードをつるします。
2本の動索でキャップからつるします。
その真ん中の1本を下側にひきます。
下側に引いたロープは、マストのすぐ前の滑車に固定します。
ベルが邪魔なので一旦外して作業しました。
ヤードを上に引き上げるロープは、穴を通してキャップの上に上がり上につけた溝に沿って後方に導かれます。
今度は下に下りて、滑車を介して・・
マストの根元のビットに固定します。
床に直接固定された滑車にロープを固定する方法ですが、図面には滑車を止めているアイボルトに巻きつけるようになっていました。
しかしこれでは固定も調整もしずらいと思い、他の模型を調べた結果、やはりマストにクリートで止めているようでした。とりあえずメインマストのみ有り合せのクリートを取り付けてみました。
ガフのハリヤードの固定も同じようにクリートを使ってマストの下のほうに固定しました。
ガフとブームの近辺のリギングをマニュアル通りに張ってゆきます。
次は、フォアヤードのリフトです。
先ずヤードを水平に固定する為に船体の下を迂回させてヤードを糸で固定します。水平の確認は水準器を使います(チョット大きめですが)
リフトを通す滑車の取付けロープが長すぎました。急遽切って繋ぎ直しです。
リフトの完成です。
トップスルヤードのリフトです。
スカイスルヤードのリフトです。
ロープの端は、マストの左右、中心近くを通って甲板へ導かれますが、このとき
シュラウドや他のロープのどちら側を通ってよいやら迷いましたが、できるだけ曲がりが少なく無理の無い配置としました。
ロープの端は全てファイフレールのビレイピンにボンドをつけて巻きつけます。
ここで一旦ロープは切って、改めて巻いたロープを後で取り付けます。
リフトが全て張り終えたところで、次にブレースに掛かります。
この時代のブレースはステーから張っていますが、ステーは曲がってはいけないとロープ大阪の人に言われました。
何か良い方法は?と質問すると、・・慎重に張ること、だそうです。・・難しい。
こんな方法を考えました。

ステーのブレースを張る位置に、錘となるクリップをつるします。重さはブレースが弛まず、ステーがまっすぐになるようにします。
このまま錘を外すと、ブレースが弛み、糸の癖で不自然に曲がりますので、その前にブレースに水で薄めたボンドをたっぷり塗りつけ乾かします。
錘を外したところです。
錘を外すとブレースは自然に弛み、ステーも曲がりません。
このときヤードの進行方向に対する直角を確認しながらやります。
トップヤードとトゲルンヤードにも同様にブレースを張ります。
メーンロアヤードのブレースはこのように張りました。
ここで気づいたのですが、今のうちにキャビンを付けておかないと手が入りにくくなる!
さらに、キャビンを付ける前には、ビレイピンの処理が終わっている方が良いと思い、ここで急遽コイルを作成しました。
写真は8ミリの角材に穴を開けて、爪楊枝を刺した治具です。10本いっぺんに作れるようにしましたが、ボンドの乾き具合からすると5本ぐらいが適当で、後は無駄でした。
10センチくらいに切った糸を水薄めボンドに着けて、鉛筆に巻きつけます。
これをすぐに抜き取って、写真の治具に止め、半乾きの状態でビレイピンに接着します。
左の写真は出来上がりです。
一応、その場所のロープの太さに合せましたが、同じものでも気にならないようです。
後部のキャビンを接着します。
舵はセメダインスーパーXでくっつけます。
これで全てのブレースを張ることが出来ました。
ジブブームの動索も張ります。
最後部のボートダビットの根元にヨットのとき使ったクリートを取り付けます。
チョット小さいです。
位置も適当に付けました。
これもカティーのときの余った滑車を使って頭にアイボルトを接着し、下側に真鍮線でフックを作って取り付けます。
これをボートダビットから吊るして、ボートに作った引っ掛けに取り付けます。
ボートダビットの先には4個の穴を開けてロープを通し、端っこをさっきのクリートに巻きつけて余ったものは巻いて床に置きました。
中央にもボートと、オール、舵をセットします。
碇を取り付けます。
チャンネルの上側で、デッドアイの裏側の船体にアイボルトを取りつけ、これに結んだロープで舵を縛り、その端は甲板のクリートに固定します。
舵の頭側は、黒糸を巻きつけたリングにキャットヘッドからのフックをかけます。
キャットヘッドには、穴を4個開けて、滑車のロープを通しました。錨を吊るすアンカーケーブルは1.5ミリのタコ糸を紅茶で染めて、ほぐれないようにボンドで固めました。
キャットヘッドのロープは、根元のクリートに固定します。
余ったロープはボンドで固めて、鉛筆に巻きつけ、半乾きの状態で床に接着します。
次に大砲です。
大砲は、部品を組み立てるだけで、結構形になります。
原型(左)の下板を削って側板よりも1ミリ短くします。
一体整形臭さが無くなります。
砲身は半つやの黒に塗装。
車輪の中心には真鍮釘を埋め込みました。

砲身の下に角度調整の楔をつけて
大砲の完成です。
次は完成です
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