船上小物
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いよいよ甲板上の艤装に取り掛かります。 まず梯子ですが、キットには踏み板(左)と横板(右)が、親切にも加工済みで入っていましたが、この横板のステップの刻みでは上部甲板まで2ステップしかつけられずこれではあまりに大きすぎることに気がつき、新たに作り直すことに決定。 |
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15ミリの総高なので、3ステップ付ける為に1段を4ミリと決めました。 横板は切込みを入れるのが難しいため、1ミリの板を2枚合わせて切り込みの代わりにしました。 |
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梯子の横幅も1ミリ小さくし、横に入口をつけます。 入口の下は1ミリの隙間ができたので、横材を入れました。 |
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次はスカイライトですが、左図のブロックが加工済みで入っています。 凹んだところに窓枠を印刷した青色のシートをはめ込む指示ですが、船尾の窓と同じく木材で窓を作ります。 手持の1×1の檜材では太すぎるので、建築模型用の0.5×0.5のしな材を、東急ハンズで購入しました。 左図は、角度のおかしかったブロックを修正したところです。 |
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また問題発生です! 左図下側の手すりは、切ってやり直したところですが、継ぎ目がずれて段差ができています。 おまけに上側もとうとう膨れてしまいました。 |
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下側のずれたつなぎ目です。 なさけない。 |
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ずれたところをペーパーで削りこんで接着し、平坦になるよう仕上げます。後は分かりますが又曲がってくることを思ったらやむを得ません。 |
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やっとスカイライトにかかります。 これはブロックが用意され、窓の段差も削ってありました。窓の部分にはつや消し黒に少し白を混ぜて塗装し、上下に桟を入れました。 |
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この中に窓枠を入れますが、先に塩ビの0.2ミリシートを切って底に敷きます。 窓枠材は1ミリでは大きすぎるので、ロープ大阪の会員の方に相談したところ、建築模型用で0.5ミリの材料があると聞き 早速購入。ステインを塗って使いました。 |
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何とかうまく行きそうな為、あと2個のスカイライトも同時進行で製作します。 |
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スカイライト窓枠の完成です。 |
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屋根の部分は、ウォルナット2×2と、2×4をアーチ加工したもので囲います。 前後の板は、斜めなりに平行になるようハタガネで固定します。 |
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屋根は1×3のウォルナットの板を張って完成です。 底面は、甲板においてみてがたつかない程度に#80のペーパーでアール状に削ります。 |
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舳先の板を曲げて手すりに接着します。 |
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4×4のウォルナットからキャットヘッドを作って、手すりをまたいで取り付くように加工します。 |
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ピンレールは2×6のウォルナットで作ります。 これは、ロープの張力を受けるので、ブルワークの内側と手すりの下に、しっかり接着する必要があります。ブルワークの内側のアールにどうやって沿わすかが問題です。 手に持っているのはダミーの板です。 |
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ブルワーク内側の支柱に当たるところは切り欠きます。次にダミーの板をブルワークの外のアールにあわせて削ります。 |
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このアールとブルワークの内側のアールが同じと考え、ピンレールのブルワークと接する面を削ってこのアールにぴったり合わせます。 |
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手すりも上側に反っているのでこれに合うように曲げます。 曲げ方のコツが分かってきました。1日くらいゆっくり水に浸すこと。半田ごてで曲げた後、すぐに使うと戻りやすいので曲げて固定し1日置くこと、です。 急がず、ゆっくりとです。 |
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瞬間でくっつけて完成。 |
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階段の材料を作ります。1×2の檜に1×1を接着します。厚さ2の板を治具代わりにピンで固定しています。 |
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できた材料を11ミリの長さに切って、階段を接着します。 この時ステップの上面が水平になるように、接着面を角度を付けて削りました。 上の飛び出している板は水平をチエックする為の目安です。 |
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甲板上の小物に、本格的に取り組む前に、舵を取り付けます。船体側の金具は舵側の金具と取り付け角度が同じになるように注意しながら瞬間で付けます。 その前に、金具の又に合わせて船体のキールの方を切り欠きます。 |
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大失敗です。 最後に舵をはめようとするとはまりません。 3本の軸と軸受けは一直線上になければなりませんが、全くノーマークでした。 仕方ないので、軸をやすり、穴は広げてやっと入りました。 金具が鉛みたいな柔らかい金属の鋳造品でよかったです。 |
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鐘楼を作ります。 屋根の部分は既に左のように整形されていますが、鉛筆で描いた部分を削ることにしました。 柱は4×4のウォルナットで作ります。 |
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各部材を接着します。 接着角度を微調整する為、瞬間を使わず木工ボンドで着けました。 |
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0.5ミリ真鍮線でベルを付けて完成です。 台座の底は甲板の所定の位置に取り付けたとき垂直になるように削ります。 少しステインで着色しました。 |
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ファイフレールの支柱です。 4×4のウォルナットをデザインナイフで削って整形します。 溝は2ミリのファイフレールがぴったり嵌るように精密やすりで削ります。 |
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ファイフレールにはビレイピンの穴を5個開けます。 端面は正確に45度で整形します。 写真は2個分の材料です。 |
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まずファイフレールを、45度にカットした端面同士で接着します。 直角が出るよう、また平面が出るように注意します。 次に4隅に支柱を勘合させ、接着します。 多少の修正可能なように、木工ボンドを使いました。 |
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各パーツの直角を出すのがむづかしいところです。 角をペーパーで擦って適当なアールをつけます。 次に全体を、プラカラーのクリアを薄めたもので何回も塗装し、艶を出します。 |
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甲板に接着するときに、強度を増すため、脚の裏に0.8ミリの銅線を挿して、瞬間接着剤で固定しておきます。本当は真鍮のほうが硬くてよいと思うのですが、太い真鍮の手持ちが無く銅線で代用しました。 |
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支柱の下側には長穴が開いているようです。この長穴の中には滑車が入っており、ロープを通すようになっています。 始めは、長穴をあきらめて単穴で代用しようと思っていましたが、単穴を2個開けて間をデザインナイフで彫り込めばそれらしく見えると聞き、やってみました。結果はまずまずといったところです。 |
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格子・ハッチを作ります。 あらかじめ組んで接着しておいた格子を切り出します。 |
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4つの格子を、2×3のウォールナット材を挟んで接着します。 表面をツライチにするため、下の板に押し付けて接着します。 板の上に張ったのはマスキングテープで、接着剤がくっつかない為です。 |
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ウオールナット材は長めに切っておき、後で仕上げます。実は格子が直角でなく、この段階でサンドペーパーで修正します。しかしあまり修正しすぎると格子の端材の幅がテーパー状になるので、その手前でやめました。 |
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外枠をつけて完成です。 中央の桟の幅を広くしたのは、ボートの台を設置する為です。 |
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ハッチの格子は、水はけのためにアールがついています。 板に張ったサンドペーパーで擦ります。 |
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第2のハッチです。 |
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同様に組み立てます。 |
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この板は、枠の縁からはみ出すのが正しいのか、揃えるのが良いのか迷いましたが、少しはみ出させる様にしました。 |
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最後のハッチです。 |
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完成したハッチを並べてみました。 薄くプラカラーのクリアを塗りました。 |
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