船上小物U

いよいよボートです。
左は、キットに入っていた金属製のボートで、これは使わずこれをモデルにバルサ材を削って雄形を作ります。
最初はカッターナイフで削ります。
大体の形になってくればペーパーで仕上げます。
7×1.7のありあわせの板(カティーサークの外板)でキールを作ります。
図面は無しで、船体に合わせて適当に作りました。
種々のHPを参考にさせてもらいました(感謝)。

雄型にはキールのはまる溝を掘ります。
キールと、別に作った船尾板を雄型にはめて、接するところを接着します。
ただし雄型はいつでも外せるように接着しません。
雄型にはロウソクをこすり付けて型が外れやすくします。
外板の0.5×3のマホガニーを船底から貼ります。
先の部分は削ってキールに密着するようにします。あらかじめ水に漬けて柔らかくして、半田こてで曲げるのは本体の船と同じです。
外板は、先の方と根元側をカンナで細くします。
先に張った外板とほんの少し重なるようにして、先の板と重なる部分のみに瞬間接着剤をつけて貼ります。クリンカー貼り(鎧貼り)というそうです。
シアーラインをつけるために雄型の上舷側に線を描いて、このラインで外板が貼り終わるようにします。
そのためには外板を厚み方向のみならず幅方向にも曲げる必要があります。
一枚張るごとに方から外してみます。
上に貼り上がるにつれて型から離れて外側に貼れるようになる為、前に貼った外板の端をデザインナイフで削りました。それでも足りない所は付き合わせ貼りにしました。
何とか予定した上舷のラインで貼り終わりました。
船尾の板は、幅の削り方が足りなかった為重なりが多すぎます。出来る限りナイフで修正しました。
キールの余分なところを削ります。
次にフレームを取り付けます。1×1.5にカンナで整形した檜を使います。水に漬けて柔らかくしますが、なかなか曲がらないため、内側をつめで押さえて凹みをつけて無理やり曲げました。
本体側に瞬間接を爪楊枝で塗り、まだ水気の残っている檜材を押し付けると割合早くくっついてくれました。
フレームの先端を揃えてから、上面に合わせて1.5×1の檜材を貼り付けます。
型紙を作ってすのこの深さと水平を検討します。
底に貼るすのこを作ります。
余っていた材料0.5×2.5で大き目のすのこを作ってから、型紙に合わせて切り抜きます。
すのこは木工ボンドで接着しました。
船尾側の船体を絞りすぎた為、すのこも極端に船尾側が細くなりました。
舷側と平行になるように1×1の檜を取り付けます。
ベンチ板の支えにします。
ベンチ板は、幅4、取り付けピッチ10とし、5本取り付けました。
この辺の構造は、他の人のHPを参考にしました。
船尾側のベンチです。
1.5×5のウオールナットを使用。
船主側の補強材です。
1ミリの合板端材を使用。
すべてステインで薄めに塗装します。
0.7×1.5の板を舷側のカーブに合わせて貼って行きます。
ベンチの後ろ側にオールの入る溝が出来ます。
舵を1ミリ厚のベニヤから作ります。取っ手も作り、舵と勘合させます。
船に取り付けるヒンジは、以前カティーに使った0.1ミリの
銅テープを使います。
軸の代わりに爪楊枝を削って付けました。
ヒンジの受けを船体側の後ろに取り付けます。
オールを削ります。
材料はありあわせです。
4本で勘弁してもらいます。
完成です。
オールや舵は外してボートの中に積んでおくのだそうです。
次は小さい方のボートを作ります。
左端の今作ったボートの型に比べて今度作る中央の型は一回り小さくなります。
右は、同様にして作ったバルサの雄型とキールです。
キールは大きめに作って、後で船体に合わせて削ります。
外板を下から張ります。
8割がた張り終わったところで大きいほうのボートと大きさを比較しています。
二回目ということで油断して、ここまで型を外さずに外板を貼った為抜けなくなってしまいました。
型に木ねじをねじ込んで固定し、無理やり船体を外します。
かなりの部分が外れてしまいました。
型がバルサの為、型に付いた瞬間接着剤がバルサの一部をむしり取っています。
再度瞬間で付け直し、バルサをはがします。
フレームをつけて。
すのこを敷き、
1隻目と同様にベンチその他を取り付けます。
オールは1ペアのみ作りました。
今回の舵はヒンジの軸を0.7ミリの銅線を使いました。
船体に付けてみました。
二隻のボートの完成です。

最初はどうなるかと思いましたが、手順を踏んでやればそんなに難しく無いことがわかりました。
バイスに板をはさみ、V字の溝を入れて手すりの支柱を挟みます。支柱は、傾斜した甲板に対して常に垂直でなければなりませんので、両端を角度をつけて削ってやることが必要です。
テーブルに貼った黄色いテープは、支柱の端面を削る為の目安で、ヤスリをテープに平行に保ちながら削ります。
支柱に下側には、1ミリの穴を開け0.8ミリの銅線を埋め込みます。写真は支柱上端と手すりの隙間をチエックして長いものに鑢をかけているところです。
ところが、また大問題。
支柱の間隔がどうも狭いと思ったら、本数を間違っていました。7本でよいところに9本並んでいます。
接着剤を木工ボンドにしておいて良かった。もし瞬間にしていたら、万事休す、です。
穴を埋めます。
爪楊枝にボンドを付け、差し込みます。
ペーパーで仕上げて、ステインで再仕上げ。

手前は修正中。
向こう側は修正完了。
やり直し完了です。
今回は、支柱を接着する前に仮置きし、支柱の高さを点検して適当に並べ替えたり、削ったりと、1回目より賢くなりました。
両サイドの手すりはシアーラインに、前後の手すりはキャンバーラインに沿うように曲げてから接着します。
もちろん万一に備えて木工ボンドです。
ここで、キットに入っている滑車をまとめて整形しておきます。
角をサンドペーパーで落とすのですが、滑車をつかみやすくする為、本に書いてあった専用のピンセットを作ります。
左が加工前、右が加工後の滑車です。
たまにとんでもないところに孔が開いていたりするので、爪楊枝で埋めて開けなおします。
ボートダビットを作ります。
船尾に接着します。
マストの根元にあるマストパートナーを作ろうと思い、板を削って何とか形にしてマストに差込み甲板にセットすると木目に沿って割れてしまいました。
平板ではだめですね。

そこで、端材を集めボンドでくっつけて集成材を作りました。

材料もウォールナットなので結構硬いです。
中心にマストの通る穴を開けて、外側は丸く削ります。
先はアールをつけて、最後に根元を鋸で挽ききります。
甲板の角度に合わせて傾斜をつけました。
今までに作った小物を仮置きして見ます。
背が低く、以後のロープ張りに差し支えないものは接着しますが、キャビンの様に高さがあり後でも接着可能なものは後回しにします。
ポンプとボートの置き台は金属の鋳造品です。
バリを取って塗装します。
ポンプには台をつけました。
ハッチの格子の部分から甲板材が見えるので、格子の部分だけ甲板に穴を開けることにしました。
マストのキャップを作りました。
キットの部品を瞬間で接着して角を丸めただけです。
シュラウドを固定するデッドアイの準備をします。
上列左のデッドアイを、チェーンのわっかの半田を外してはめ、シュラウドに引っ張られる方向に曲げます。曲げたところから折れました。
曲げすぎると折れるので、用心して少なめに曲げます。
曲げ角度は、チェーンの固定状態を作図して決めました。
チャンネルは1.7ミリの板が加工してありましたが、チェーンをはさんでシュラウドで引っ張られて傾いたときに無理しないよう溝を広げます。
0.5ミリの薄板を張ります。
チャンネルの溝にチェーンをはさみ、上から1×2ミリの板で抑えます。この板はサイドにも張ります。
さて、チャンネルを取り付け位置に当ててみると、最後部のチャンネルのチェーンを釘で取り付ける位置に船体がありません。
急遽、銅線0.7ミリで繋ぎの環を作り、短くしました。(右端の一本)
この方法で3本を修正し、半つやの黒を塗ります。(船尾のチャンネルのみ)
チェーンの固定位置を決める為に、マストに糸を仮止めしてデッドアイの延長線上に止めるようにします。
0.8ミリの下穴を開けて、0.7ミリの真鍮釘に瞬間接着剤をつけて叩き込みます。
チェーンを固定する真鍮釘のアナの間隔が広くて、止めようとする2枚の船体板にぎりぎり掛かる程度で、慎重に作業しました。
何とか全部のチャンネルが付きました。
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